不登校の子どもに必要なのは「解決」ではなく「安心」でした
- 学びの部屋
- 6月9日
- 読了時間: 2分
「どうしたら学校に行ってくれるんでしょうか?」
不登校のお子さんを持つ保護者の方から、よくいただくご相談です。焦る気持ち、心配する気持ち、ときには怒りや無力感…。そのすべては、お子さんを「どうにかしてあげたい」と願う、親としての深い愛情から来ています。
でも、催眠療法の現場で何百人ものお子さんと向き合ってきたなかで、私たちが感じてきたのは、「学校に行けるようにすること」がゴールではないということです。
子どもが「行けない」とき、心の中では何が起きているのか
不登校になる子どもたちは、それぞれに理由があります。でもその理由は、
はっきりと言葉にできない
本人も「なぜかわからない」
大人が気づかないところで起きている
そんな形で、心の奥に沈んでいることが多いのです。
催眠療法では、そうした「言葉にならない感情」や「心のメッセージ」にやさしく耳を傾けることができます。子ども自身のペースで、今の自分に何が起きているのかを少しずつ見つけていく手法です。
「このまま一生、学校に行かないのでは?」という不安について
親御さんの不安はとても自然なものです。ですが、これまでの経験上、子どもは「安心できる場所」と「心を整理する時間」があれば、必ず何かしらの変化を見せてくれます。
それは、学校に戻るという形かもしれないし、別の学びの場を見つけることかもしれません。そして何より、「自分はダメじゃない」と思えるようになることこそ、その子にとっての第一歩なのです。
催眠療法だからできること
催眠療法は「心の声を聴く方法」です。意識と無意識のあいだにある、気づかれていない思いや記憶に触れながら、子ども自身が**“自分を理解する時間”**を持てるようにしていきます。
無理に原因を探したり、変えようとしたりはしません。お子さまの言葉にならない「こころの物語」を、そっと受けとめていく支援です。
最後に:親ができる最大のサポートとは?
「何もしてあげられない」と感じるかもしれません。でも、お子さんが「今のままの自分でも、受け入れられている」と感じられることが、何よりの土台になります。
催眠療法の現場でも、親御さんとの連携をとても大切にしています。子どもだけでなく、親御さんの心も少し軽くなるようなサポートを目指しています。
🌱今、不登校のお子さんと向き合っているあなたへ「何も進んでいないようで、見えないところで心は動いています」どうか焦らず、一緒に小さな変化を見つけていきましょう。
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