「あの人っていつもこう! あたまにくる」
「どれだけ頑張ってもムダさ、わたしなんかどうせ……」
「会議で発言するなんて到底無理、わたしにはとてもできない」
「名前をおぼえるのが苦手なんだよねえ」
「今日は寝れない。テストまえはいつもこうなる」
「どうせ失敗するに決まっている。うまくいったためしがない」
「雨が降るとなんだかさみしくなってくる」
「彼氏に会うたびに腹が立ってくる」
あなたはこれに似たことばを口にすることはないでしょうか。
このようなことばはすべて、これから先の未来を言い当ててしまう予言となりあなたにかえってきます。
どのことばにも、否定的な暗示が含まれているからです。
否定的な暗示は、あなたの無意識の記憶に残り、日頃の行動となってあらわれます。思った以上に、暗示はわたしたちの生活に影響を与えているのです。
わたしたちは、生まれたその日からずっと、暗示を聞かされています。幼児期に身に着けたふるまいや生活態度のおおくは、一生の習慣となって人生に影響を与えます。
幼児期にきいた暗示が、観念や信念の土台となっています。
観念や信念とは、わたしたちが人生を生きる上での道しるべとなるものです。
子ども時代のできごとは、それが肯定的なものであれ、否定的なものであれ、本人の習慣をつくりあげる傾向があります。
ただ、習慣がすべて、わたしたちの役に立っているとはかぎりません。
だからこそ、意識のかじ取りが必要で、それができるのが催眠療法なのです。
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